発酵と腐敗
 善玉菌の「良い働き」、悪玉菌の「悪い働き」とはどういうことでしょうか?
小腸から送り込まれた食べ物の残りかすは腸内細菌によって分解されますが、この分解作用には「発酵」と「腐敗」があります。「発酵」と「腐敗」はどちらも同じ仕組みで行われますが、その菌が大腸に有用な影響を及ぼせば発酵作用を持つ「善玉菌」、逆に有害な影響を及ぼせば腐敗作用を持つ「悪玉菌」となります。
食品においても発酵と腐敗はどちらも同じ仕組みで行われ、ヨーグルトや納豆などの発酵食品は私たちの健康に良いとされていますが、腐敗した食品は人体には有害です。同じ仕組みでも、その生み出す作用が「有用」か「有害」かで、善玉菌か悪玉菌かに分類されます。