腸内細菌と病気の関係
 大腸は、私たちの体の中で最も病気の種類が多い"病気の発信源"とも言われています。例えば、ある種の腸内細菌は腐敗産物、細菌毒素、発がん物質などの有害物質を産出します。これらの有害物質は腸管に障害を与えて、大腸がんなどの大腸内の様々な病気の原因になると考えられています。
また、一部の有害物質は吸収され、血液を介して全身を回り、各種臓器に障害を与え、発がん、老化、コレステロール沈着による動脈硬化、肝臓障害、痴呆、アレルギー症状など、多くの病気の原因となる可能性が高いと考えられています。500~1,000種類存在すると言われる腸内細菌と病気の関係が近年の研究で明らかにされつつあります。